ダルドリー・シッディとは?オウム真理教の修行により空中浮遊も可能!?
ダルドリー・シッディをご存知でしょうか。オウム真理教では、入信者を勧誘するために麻原彰晃が修行により坐禅を組んだまま空中に浮遊する姿を見せていたそうです。空中浮遊を行うダルドリー・シッディとは、いったいどんな修行だったのでしょうか。
オウム真理教の修行とは
一般人にはカルマが強く、現世においての不幸や不運は前世からのカルマによるものと信じられており、修行を積むことで功徳を積み上げることがオウム真理教では主軸が置かれていました。
また、入信初期段階ではポアの間と呼ばれる狭い空間で1週間、麻原彰晃の説法(マントラ)をビデオ映像で見せられるといった洗脳的な修行が多く行われていましたが、その後の苦行などを乗り越えていくことでダルドリー・シッディと呼ばれる空中浮遊おも可能にすると言われています。
オウム真理教は「ヨーガ(ヨガ)」やヒンドュー教などからそれらしい単語や修行方法などを取り入れ、オウム真理教独自に解釈を加えた用語が多く存在しています。このダルドリー・シッディもおそらくそうだと思われるのですが、正確な出典が存在せず、もしかするとオウム真理教が作った用語なのかもしれません。
ダルドリー・シッディとは
冒頭からお伝えしている通り、ダルドリー・シッディとは坐禅の状態で空中浮遊を行うことを指しているのですが、空中で静止するということではなく、腰ほどの高さまで飛び跳ねる感じだったといいます。
一般人からすると空中浮遊と聞くと何かしらの奇跡を連想することから、入信者を勧誘する際に用いられていたのだと思われます。
当時正大使と呼ばれる、オウム真理教内で麻原彰晃の次に偉いとされていた5名のうちの一人、上祐史浩すらも後に「あれは飛んでいるのではなく跳ねているんですよ」という暴露を行なっていたことから、信者間でもダルドリー・シッディについては懐疑的だった信者も多かったのかもしれません。
ダルドリー・シッディの実施方法
クンダリニー・ヨーガと呼ばれるヨーガを正しく真面目に鍛錬を重ねることにより、坐禅状態からでも大きく飛び跳ねることができる場合があるそうです。それは「かっけ(脚気)」という、膝の下らへんをコツンと叩くとピクんと足が跳ね上がる原理と同様で、前立腺付近を何かしらの方法で刺激することで、足が反射的に跳ね上がることがあるようです。
クンダリニー・ヨーガの鍛錬を重ねることで、この反射を自らの意思で起こすことができる人もいるようですので、麻原彰晃もこの方法で飛び跳ねていた可能性があります。
ダルドリー・シッディが可能だった人物
ダルドリー・シッディを行うことができた人物は、麻原彰晃以外でも教団の内外に確認されています。特に代表的な事例をご紹介します。
江頭2:50
江頭2:50は体が非常に柔らかく、ダルドリー・シッディを「俺もできる!」と豪語し、実際に教団員に勝負を挑んだこともありました。江頭2:50がダルドリー・シッディを行うことができたかどうかは確かではありませんが、あの軟体と運動神経からすると、当時は大きく跳ねることはできていたのではないでしょうか。
滝本太郎(弁護士)
反オウム真理教の弁護士滝本太郎氏は、麻原彰晃よりも高く飛んで見せると息巻き、実際に麻原彰晃よりも高く飛んだことで脱会者を募っていました。
滝本太郎氏はカルト問題に対して積極的に解決を図ろうとしている弁護士です。麻原彰晃よりもダルドリー・シッディにおいて高く跳んで見せたことから脱会者が続出し、オウム真理教信者からポア(殺人)を仕掛けられた実績があります。※乗車中にサリンで殺されかけた
オウム真理教の修行について(まとめ)
- ダルドリー・シッディは坐禅状態で空中浮遊を行うこと
- ダルドリー・シッディは跳ねているだけ
- 江頭2:50や滝本太郎氏のように信者以外でも実現できる人物がいる
オウム真理教の修行には、ダルドリー・シッディの他にも懐疑的な修行が数多く存在していますが、「クンダリニー・ヨーガの鍛錬を積めば坐禅状態でも大きな跳躍可能になる」という話もあり、虚偽であるが真実かもしれないと思わせることが大事だったのではないでしょうか。ごくわずかでも真実の可能性があるというオカルトな性質が人々を引き寄せていたのかもしれません。
この記事のライター
マイムマイム
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