左道タントライニシエーションとは?尊師自らがエネルギーを挿入する修行の実態
左道タントライニシエーションをご存知でしょうか。オウム真理教では、麻原彰晃が若い女性にエネルギーを挿入するために行われていた儀式のことを左道タントライニシエーションと呼んでいました。左道タントライニシエーションとは、いったいどんな儀式だったのでしょうか。
イニシエーションとは
オウム真理教では、「ヨーガ(ヨガ)」の修行を元とし、独自に解釈した修行や用語が数多く用いられていました。イニシエーションはヨーガでいうところの「加入儀式」を指しますが、オウム真理教では「解脱者(つまり麻原彰晃)のエネルギーを伝授する」ことを指します。
イニシエーションの種類としては、麻原彰晃が直接的に伝授する方法と麻原彰晃のエネルギーが込もったものを受け取る間接的なイニシエーションが存在します。
間接的なイニシエーションとしては、麻原彰晃が浸かった風呂の残り湯を飲んだり、爪や大腸菌を摂取するといったものがあります。
左道タントライニシエーションとは
左道タントライニシエーションは、イニシエーションの代表的なもので、直接的なイニシエーションにあたります。
左道タントライニシエーションの「左道タントラ」とは「性力」を意味することが一般的だと言われており、オウム真理教でも同様に性的な意味を持っています。なお、このイニシエーションはもっとも直接的なイニシエーションであって、麻原彰晃自身を女性が受け入れるということを意味します。つまり麻原彰晃と性的な関係を結ぶということになります。
麻原彰晃の女性の好み
左道タントライニシエーションの対象者としては、主に10代から20代前半の女性が対象とされており、若い女性に解脱者(麻原彰晃)のエネルギーを注入し、より高次元へ昇華させるために行われたと言われています。
対象者の選別は麻原彰晃自身が行なっていたとされ、ロングヘアーの女性が対象者に選ばれることが多かったそうです。左道タントライニシエーションが実施される際は女性に内容は告げられずに麻原彰晃の元に連れてこられたとされていますが、左道タントライニシエーションの存在自体は信者にも伝わっていたため、対象者に選ばれないために髪の毛を短くしていた女性もいたと言われています。
オウム真理教での夫婦・カップル事情
オウム真理教では、夫婦やカップルで入信する信者もいたそうですが、そのほとんどが別の居住区で暮らすことを強制されたそうです。また、オウム真理教は基本的には禁欲主義が貫かれていたため、夫婦・カップル間での行為は禁止されていました。つまり、麻原彰晃以外の信者は禁欲を強いられていたというわけです。
麻原彰晃のダーキニー
左道タントライニシエーションで、ヴァージンだと発覚した女性は「ダーキニー」になることができました。ダーキニーとは麻原彰晃の側室(愛人)という意味で、ダーキニーは30人以上いたとされています。オウム真理教は基本的に禁欲ではありましたが、このようなハーレム状態を築けた理由として、麻原彰晃自身は通常の解脱者ではなく「最終解脱者」であることから、一般の信者や解脱者が守るべきことを守る必要は無いという理論でした。
ダーキニーのメリット
ダーキニーになった女性にはそれなりにメリットがありました。
- 麻原彰晃と同じテーブルで食事することができた
- 基本的に苦行などを行うことを免除された
- 私服を購入し、着ることを許された
- 運転手付きの車に乗ることができた
- 食事が配られる順番が優遇された
左道タントライニシエーションによって誕生した子供
一般の信者は禁欲を強いられており、子供を作ることは許されていませんでした(夫婦、または片方が子供連れで入信するのは問題ありません)。それは、一般人にはカルマが強く、子孫を残すべきでは無いという理由からなのですが、最終解脱者である麻原彰晃は自らに課された義務として左道タントライニシエーションを行なっていました。
ダーキニーとの子供は15人と言われており、正妻の松本知子との間に6人の子ども達がいましたので、それ以外に9人の子供がいるとされています。3女の松本麗華(まつもとりか)をはじめとし、教団から縁を切り、一般人として人生を歩んでいる方もいるのでしょう。
この記事のライター
マイムマイム
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